2007年2月22日

暖冬でお寒い消費

確実に影響を与え始めた温暖化現象

記録的な暖冬を受けて、京滋地区でもエネルギー需要や消費動向に影響が出ている。電力やガスは販売が落ち込み、衣料品でも冬物が低迷。百貨店やスーパーの売り場では、早くも春本番に焦点を合わせた商品展開を進め、個人消費の冷え込みをカバーしている。

 関西電力の昨年12月分の販売電力量のうち、家庭用が大半の電灯電力は、暖房使用の減少で前年同月比4・1%減だった。大阪ガスの家庭用ガス販売 量も、同様の理由で昨年12月が同12・1%減、1月も同8・2%減だった。大ガスは「年間平均気温が1度変化すると家庭用ガス販売量は5%上下する。暖 冬の影響はかなり大きい」(広報部)と説明する。

 近畿経済産業局がまとめた昨年12月分の石油製品販売実績(福井県を含む関西2府5県)も、灯油の販売量が同22・1%減と落ち込み、石油ストーブの使用頻度が少ないことをうかがわせた。

 衣服業界も影響は顕著だ。男性用下着最大手のグンゼは昨年10月から12月にかけて、アパレル事業の売上高が前年同期比6%減。「キルトなどの厚 手の下着はまったく振るわず、薄手のものに人気が集まっている」(広報IR室)。ワコールも冬物の肌着が苦戦し、1月の売り上げが前年から5%減。一方、 2月初めから展開した春のキャンペーン商品のブラジャーは順調な滑り出しで、「宣伝活動は2月下旬から本格化させるが、昨年のキャンペーン商品より需要の 動きは早い」(IR広報室)と期待を込める。

 暖冬異変を受けて、衣食関連の流通業は、春向け商品を拡充している。京都市内の百貨店は、薄手のスプリングコートやワンピースなどを売り場で増や し、ジェイアール京都伊勢丹(下京区)では、衣料品売り場で商品の7割をすでに春向けに模様替えした。京都市内6百貨店の1月売上高は、衣料品が前年から 4・1%増を確保したが、「季節の先取りと流行品を押さえた店舗では売り上げを伸ばしている」(岩田晴樹京都百貨店協会長)という。

 また食料品では、スーパーの平和堂がアスパラガスやキュウリなどサラダ用野菜、菜の花など春物野菜を充実。京都生活協同組合(南区)も春物野 菜を多く取りそろえるコープ二条駅店(中京区)では、春キャベツやブロッコリーなどが数量ベースで前年より1-2割よく売れている。同店は「冬らしい鍋物 向け野菜は完全に脇役。春物のピークが前倒しで来るので、今後の集荷が気がかりです」(甲谷輝彦農産マネジャー)と話している。


京都新聞電子版

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